特定非営利活動法人バリューチェーン協議会(VCPC)の年次大会「バリューチェーンセミナー日本2024」を、7月19日(金)にセミナー会場とオンラインによるハイブリッド方式で開催いたします。

 日本企業は、災害、気候変動、パンデミック、紛争等地政学リスク、破壊的技術の出現などにより先の読めない「不確実な時代」の中にあり、一方では賃金や原材料費等の上昇を乗り越える飛躍的な稼ぐ力の向上が求められています。このような状況の中で、稼ぐ力を高め、経営に貢献していくためにはSCMをどのように進化させていけば良いでしょうか。
 本セミナーでは、「不確実な時代におけるSCM改革とは~今後のSCM改革の視点を考える~」をテーマとし、皆さまがSCMの強化や変革を進める際のヒントにしていただけたらと思います。
 基調講演は、SCMの理論と実践でトップランナーである、NEC需要予測エバンジェリストの山口雄大氏と早稲田大学理工学術院 招聘研究員の梶野透氏にご登壇いただきます。
 続いて本セミナーのテーマについて、山口氏、梶野氏、和歌山大学客員教授の垣見祐二氏およびフレームワークスの阿部幸裕氏によるパネルディスカッションを来場者・視聴者参加型で行います。また、本テーマでご興味のある事項について、参加のお申し込み時にアンケート欄を設けており、議論に反映していく予定です。

 経営企画、マーケティング、製品開発、営業、生産、保守サポート、調達、物流等、一連のバリューチェーンプロセスに携わる多くの方々のご来場をお待ちしております。

開催日程: 2024年7月19日(金) 13:00~17:00 (開場12:45)
開催会場: 東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館6F 609号室
      ・新橋駅徒歩2分(JR地下1階「汐留改札」を出て直進、通路で直結)(MAP)
セミナー参加費: 無料
定員人数: 135人(オンサイト:35名、オンライン:100名)
参加のお申し込みは、下記のPeatixイベント申し込みよりお願いいたします。

  •  オンラインで参加される方(Zoom配信) ⇒ https://peatix.com/event/3958621/view
     ※ Zoomの接続情報は、Peatixの申し込み完了者用のページでご案内しております。Peatixの申し 込み完了後、上記URLにてPeatixに再度ログインして下さい。最初に表示されるページに、[イベントに参加]ボタンが表示されます。ボタン押下後に表示されるページにZoom接続情報が記載されております。

◆ITコーディネータの実践力ポイント4時間1ポイントで、13:00~17:00の時間分ポイントがつきます!!

 

=====プログラム(7月19日)=====

バリューチェーンセミナー日本2024

 不確実な時代におけるSCM改革とは
~今後のSCM改革の視点を考える~

司会進行: VCPC理事 丸山 稔

■ 13:00-13:10 VCPCご挨拶 理事長 黒坂 武祐(プロセスデザイン総合教育研究所)

1.VCPCワーキンググループのご紹介

                                        (敬称略)
■ 13:10-13:25 DCM活用ワーキング゙ WGリーダー 鈴木 淳一(三井E&Sシステム技研) 
 バリューチェーンのDX化推進に向けて、DCM(デジタルサプライネットワークの参照モデル)の成熟度モデルの内容や含まれた意図の理解に重点を絞り研究しています。本年は、この内容についてご紹介します。

■ 13:25-13:40 PCF活用ワーキング WGリーダー 黒坂 武祐(プロセスデザイン総合教育研究所)
 APQCのPCF7.2.1クロスインダストリー版の企業活動全業務プロセスの参照モデルを読み解く活用WGの内容をご紹介します。

■ 13:40-13:55 改革プロジェクトマネジメント研究ワーキング WGリーダー 臼井 健一(東京電力) 
 企業の改革事例をベースに改革プロジェクトに関する研究活動を実施している。本年は「改革プロジェクト企画に当たっての手法の整理と活用方法」と「両利きの経営の実践・実現方法」に焦点を当て、「不確実性」を軸にした体系整理の可能性について議論を行った。今後、「参照モデル」・「ベストプラクティス」の体系化も視野に入れ研究活動を行う予定です。

■ 13:55-14:10 SCOR14ワーキング WGメンバー 山口 修
 デジタル時代に対応した、ASCMの最新の業務プロセス参照モデSCOR Ver.14(SCOR Digital Standard)の理解を深め、SCORを活用できる人材育成に向けたWG活動についてご紹介します。

■ 14:10-14:25 日本型再生モデル研究ワーキング WGリーダー 丸山 稔
 日本企業の地盤低下が顕著になる中、日本企業の強みである現場力が失われようとしています。企業は価値創造システムであるという原点に立ち返り、個人・組織・社会レベルで価値創造力を高めるモデルの研究を進めています。これまでのWG活動についてご紹介します。

<休憩10分>

2.基調講演

■ 14:35~15:10 
 VUCA×AI時代で価値を生み出す需要予測 
 Dfp 需要予測アドバイザー ・ NEC 需要予測エヴァンジェリスト
  山口 雄大 様

 概要:
 ビジネス環境の不確実性が増す中、需要予測で目指す価値は精度だけではない。予測の本質は、未来のリスクを軽減するために、各種ステークホルダーの行動を変えることにある。AIを使った高度な需要予測は有識者の思考の幅を広げ、プロアクティブ&アジャイルな需給リスクのマネジメントを可能にする。これを組織として実行し続けるのがS&OPであり、プランニング機能が需給のインテリジェンスとして進化することで高度なロジスティクスを実現し、競争優位を生み出すと考えている。

  <講師プロフィール>
 化粧品メーカーのS&OPマネージャー、青山学院大学非常勤講師などを経て、現在はNECの需要予測エヴァンジェリスト。「#山口雄大の需要予測サロン(デマサロ!)」や需要予測相談ルームでS&OPをテーマとした情報を発信中。他、JILS「SCMとマーケティングを結ぶ!需要予測の基本」講師や企業の需要予測アドバイザーなどを兼職。Journal of Business Forecasting(IBF)などで研究論文を発表。『需要予測の戦略的活用』(日本評論社)や『すごい需要予測』(PHPビジネス新書)など、需要予測をテーマとした著書多数 

■15:10~15:45 
 SCM変革のための視認性と問いとは?
  早稲田大学 理工学術院 創造理工学研究科 招聘研究員
  梶野 透 様
 

概要:
 高収益を継続してる事業を紐解くと、変革し続けることが一つの要素ではないか? 本講演では、サプライチェーン全体において、サービス、キャッシュ、コストの3要素のバランスを持った「視認性」を持つことの重要性。そして変革のための3つのステップを経て立案する良質な「問い」という2つのキーワード。更に実例を考察することで、変革に関する理解を深めていく。
 事業領域を伸ばすための攻めの施策のみならず、様々な外的要因に対応する、守りの施策にも適用出来うる示唆となることを期待する。 

 <講師プロフィール>
 大学卒業後、07年にP&G入社。日本及びシンガポールで製造、調達効率化、中長期供給戦略等を担当。16年、マクドナルドSCM本部。物流・調達を管掌。荷主主導の物流平準化施策を実行。ロジスティクス大賞業務改革賞、グリーン物流大賞特別賞受賞。アマゾンジャパンを経て、22年よりB-R サーティワンアイスクリーム・SCM推進ディレクター。早稲田大学 理工学術院 創造理工学研究科 非常勤講師、招聘研究員。 

<休憩10分> 

3.パネルディスカッション

■ 15:55-16:55 
 不確実な時代におけるSCM改革とは~今後のSCM改革の視点を考える~

  パネリスト
  基調講演講師 山口 雄大 様
  基調講演講師 梶野 透 様
  和歌山大学客員教授・VCPC理事 垣見 祐二 様
  株式会社フレームワークス・VCPC理事 阿部 幸裕 様(司会)

 概要:
 今日、「不確実性」は深刻度を増しており、従来「想定外」とされてきた事象が頻発し、それらの影響は、SCMオペレーションの現場だけでなく、経営の面でも深刻な影響を与えています。不確実性の高まる時代にあって、「不確実性」をどのように捉え、どのように強靭でレジリエントなSCM実現につなげるかのヒント・アプローチ・方法論が強く求められています。
 本パネルディスカッションでは、「不確実性」の捉え方を出発点に、AI活用も含め、見通しがききにくい不確実な環境下におけるSCM改革の方向性や実現のポイントを探ります。
 今回は、参加者のみなさまに、事前に聞きたいこと・討議してほしいこと等のご希望を伺い、ディスカッションに織り込む予定です。

 ■ 16:55-17:00 セミナー閉会のご挨拶 VCPC理事 丸山 稔

以上

Follow me!