【概要】

特定非営利活動法人バリューチェーンプロセス協議会(VCPC)は2018年2月度のメンバーズミーティングを2月1日(木)に開催いたします。
今回のテーマは“KPI設計”です。
日々のビジネスシーンで当たり前のように使われる共通言語となったターム:KPI。当たり前に使われているからこそ、その選択基準や、KGI、KSFとの関係性の妥当如何、業務プロセス上の測定ポイント特定の困難さ等、KPIをマネジメントプロセスに載せるには実務上多くの課題が生じ、その対応に苦慮しているのが実態と思われます。
この状況下、新年1回目のメンバーズミーティングでは、バリューチェーンの中で中核となるサプライチェーンにドメインを定め、チェーンの価値創造の最大化を確実化するKPI設計の有り方を、SCORのバージョンアップを契機に今一度再考することで探って行きます。

【開催要項】

日時: 2018年2月1日(木)13:00-17:00(12:30受付開始)

場所:
(株)日立ソリューションズ東日本東京事業所
川崎市川崎区駅前本町12-1 川崎駅前タワー・リバーク
http://sasp.mapion.co.jp/b/hitachi/info/BA850275/
JR川崎駅 徒歩2分
京浜急行線 京急川崎駅 徒歩2分

参加費:
VCPC会員は参加無料(非会員1名まで無料同伴可)
IIBA,ISMJ,BPM協会,BMIAの会員の皆様、無料参加可
その他非会員は有料:5,000円/人

定員数: 80人

無料ご招待: 無料のイベントコードをお持ちの方は、申込フォームのイベントコード欄への入力をお願いいたします。

申込へのリンク

【プログラム】

司会進行役: VCPC理事 中山 健(株式会社日立ソリューションズ東日本)

■13:00-13:15  VCPCからのご挨拶 〜 SCORメトリクスとKPI 〜

特定非営利活動法人バリューチェーンプロセス協議会理事
株式会社日立ソリューションズ東日本 チーフコンサルタント
ITコーディネータ SCORアドバイザー           中山 健

APICSが普及・啓蒙をすすめており、VCPCも推奨しているサプライチェーン(SCOR)、デザインチェーン(DCOR)、カスタマーチェーン(CCOR)、そしてプロダクトライフサイクルチェーン(PLCOR)の参照モデル群。これらはこれまで業務プロセス改革に大きな力を発揮して来た。
IoT時代の現在、これらの参照モデルは、KPI具現化の必要条件となるデータ取得ポイントの設計、データ間の関係性の可視化、新たなバリュー創発プロセス特定にも有益なものとなる。

 

■13:15-14:05 【技術解説】     Q&A含め計50分

「サプライチェーンを考える、SCOR®モデルで」
株式会社日本ビジネスクリエイト取締役
VCPC理事、SCOR-P         三枝利彰

SCMでは常に、プロセス,メトリクス(評価指標),プラクティス(&テクノロジー),人材といった観点を考え、関係者とコミュニケーションをとりながら運用および変革が行われる。それら4つの観点を一つのフレームワークで体系的かつ系統的に整理した参照モデルがSCORモデルである。
本講演では、SCORモデルの概要と活用メリットをご紹介し、昨年秋にリリースされたバージョン12の改訂内容についてご説明する。あわせて、本テーマであるKPI設計において、SCORモデルが大きな指針を与えることについても考察する。

(休憩 10分)


■14:25-15:35 【基調講演】
     Q&A含め計70分

「SCM性能に関する自己評価を通じた健康診断」
東京工業大学 工学院 経営工学系 准教授 鈴木定省 様

自社のSCMの強み・弱みはどこにあるのか?今回はSCMに関連したオペレーション性能の簡単な自己評価を通じ、強み・弱みを客観的に把握していただくためのツールとしてSCMロジスティクススコアカード(LSC)を紹介させていただく。LSCはSCORをはじめとする種々のツールの分離体系化から生まれたもので、SCM性能を数値化することで客観的に把握していただくための、いわばSCMに関する健康診断的位置付けの簡易ベンチマーキングツールである。また、SCM性能を企業全体の財務的な経営成果に結びつけていくための指針についても併せてご紹介させていただく。

(休憩 10分)

■15:45-16:55 【特別講演】     Q&A含め計70分

「AI/IoT時代のKPI設計の勘所」
株式会社バリューグリッド研究所 代表
金沢工業大学虎ノ門大学院 教授     上野善信 様

労働力不足対策やノウハ伝承のために人工知能(AI)にかる期待は大きい。しかし、多くの日本企業は”人間系現場力が高いために、高額な IT 投資が進まない”とうジレンマに陥っている。SCM のマネジメント領域においても、IoT、Big Data、AI などの先端技術導入の第一歩は、実は自社データの深い理解が必要となり、現実的なデータ整備に帰結する。SCM の高度化に向けて、今後どのように取組むべきか、複数の事例をベースに解説する。特に SCM ドメインにおいては、企業業績を表す財務指標と現場のオペレーションレベルを表す指標の中間に、双方を関連付ける指標を特定してKPI体系を設計することが勘所となる。この指標こそがSCMの戦略的方向性を表すものとなるからである。

■ 16:55-17:00 VCPCから終了のご挨拶とお知らせ 〜 次回ご案内〜

以上

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