【概要】

特定非営利活動法人バリューチェーンプロセス協議会(VCPC)は2016年9月度のメンバーズミーティングを9月16日(金)に開催いたします。

今回のテーマは“技術革新と顧客価値創造”です。昨今,IoT(Internet of Things),AI(人工知能),自動運転など,技術革新の新しい波が数多く起こり始めています。
一方で,顧客は「早い,薄い,軽い」などの基本性能に関しては既に現状の製品で満足しており,顧客側から新たな価値(ニーズ)を聞き出す事は難しくなってきています。従って,単純に顧客が自分で分かっているニーズに対して新技術を適用して行く方法では,広く顧客にアピールする商品を作り出しにくくなっております。
今回のセミナーでは,このような状況の変化を踏まえ,顧客が掘り起こし切れていない潜在的な顧客価値,あるいは顧客が気付いていない新価値をどうやって発見して行くかをテーマとして設定します。さらに,そのような新顧客価値に対して,どのように新技術を適用して顧客価値を実現して行くかについて考察したいと思います。
今回は,各界でこの問題に取り組んでおられる専門家三名の方にご講演を頂き,この問題に関心をお持ちの方々のご参考として頂ければと考えております。
経営企画,マーケティング,商品企画・開発,営業,技術,保守,生産等,一連のバリューチェーンプロセスに携わる多くの方々のご参加をお待ちしております。

【開催要項】

日時: 2016年9月16日(金)13:00-17:00(12:30受付開始)

場所: JJK会館 (東京都中央区築地)
http://www.jjk.or.jp/map.html
東京メトロ日比谷線、都営浅草線「東銀座」駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線「築地市場」駅A3出口より徒歩5分

参加費: VCPC会員は参加無料(非会員1名まで無料同伴可)
APICSコミュニティ,SSFJ,IIBA,ISMJ,BPM協会,BMIAの会員
の皆様も無料参加可
その他非会員は有料:5,000円/人

定員数: 80人

無料ご招待: 無料のイベントコードをお持ちの方は、本ページ下段の予約申込フォームのイベントコード欄への入力をお願いいたします。

一般参加の方は前日までに下記にお振込をお願いします。
——————————————-
銀行:三菱東京UFJ銀行
支店:浜松支店
口座:普通口座 0101004
名義:トクヒ)バリューチェーンプロセスキョウギカイ
金額:5,000円
——————————————-
尚,当日受付にて領収書を発行いたします。

申込先

当メンバーズミーティングの申込みは終了いたしました。

【プログラム】

司会進行役: CPC理事 橋場 聡(日本電気株式会社)

■13:00-13:05  趣旨説明 (司会進行役)

■13:15-14:25 【事例講演1】

「最新デジタル印刷ソリューション」

富士ゼロックス株式会社 総合事業計画部 プロダクション事業戦略 シニアマネージャー
増田博英 様

デジタル印刷とは,アナログ的な手段,たとえば凸版のような有形の版に落とすことなく,デジタルデータを直接印刷する方式や印刷物のことである。このうち,大量に印刷されるものをプロダクションプリントと呼んできた。しかしながら,近年大量印刷だけではない,デジタルという利点を活かしたプロダクションの新たな印刷物や市場が拡大してきている。このような市場の動きの中で事業展開されているお客様のご要望に応えるために富士ゼロックスは,新たな技術を開発し,超高速の連帳プリンターから高精細なカラープリンターまで,フルラインアップでプロダクションプリンターを継続して提供している。本稿では,最新のデジタル印刷ソリューションとして,弊社がどのようにお客様へ価値を提供するため,技術,サービス,仕組みを進化させてきたかを,これらのプロダクションプリンターを使って生み出される特徴的なデジタル印刷の具体的事例やそのようなデジタル印刷を支えるサービスと合わせて紹介する。

■14:25-15:35 【基調講演】

「マーケティングの変遷と技術革新形態の変化」
東京大学/芝浦工業大学 名誉教授 児玉文雄 様

本基調講演は、1)価値創造(Value Creation)とビジネスモデル革新との関係についての事例分析と定量分析;2)「顧客がすべて」から「顧客に近すぎると技術革新を阻害する」に至るまでのマーケティング科学の変遷;3)技術突破から技術融合を経て、モジュール構造への収束に至る、技術革新形態と技術開発プロセスの変化;の3部構成である。この3つの事項について概説した後で、市場活動の内容変化と技術革新の形態変化がどのように関連しているのかについての問題提起をする。

(休憩 15分)

■15:50-17:00  【特別講演】

「画像認識サービスが提供する新たな顧客価値」
日本電気株式会社 ビジネスクリエイション本部 プロダクトプランナ 福澤茂和 様

近年のコンピューターは、インターネット上の情報を認識するには、十分な進化を遂げている。調べ物をしたい場合は、ウェブサイトの検索窓に“知りたいモノの名前”を入力すると、瞬時に数万、数十万件の情報がヒットし、検索結果が表示される。しかし、日常生活の中でよくある「これ、何だっけ?」、「この人の名前、何だっけ?」と云う様な、名前が分からないモノを調べる場合は、ウェブサイトの検索窓だけでは解決できない。検索窓に入力すべき“名前”を知る必要があるからだ。このようなシーンの解決策のひとつとして、画像認識技術の適用が考えられる。例えば、スマートフォンのカメラで“知りたいモノ”の写真を撮るとアプリ上に知りたいモノの情報が表示されると云うサービスである。NECは、顔や指紋を対象とした特定用途の画像認識のみでなく、汎用的に物体を認識できる画像認識の研究も行っている。今回は、様々なモノを認識する画像認識技術のサービス化(画像認識サービス「GAZIRU」)について紹介する。

Follow me!